基礎代謝を挙げるダイエット方法でリバウンドのない体へ

褐色脂肪細胞は増やすことが出来る事が判明

 

 

褐色脂肪細胞を増やすことが出来るとされた研究結果が発表されています。
北海道大学の研究チームでは、寒冷やトウガラシの辛味成分であるカプシノイドという成分が、褐色脂肪細胞を増やす事が分かったと発表しています。

 

ヒト成人においては従来より褐色脂肪は存在しないと信じられてきた。ところが最近、通常はがん検査に用いられており、糖の取り込みが活発な組織や臓器を検出する画像診断法「FDG-PET/CT」を用いた研究により、実はヒト成人にも褐色細胞はかなりの量が存在しており、エネルギー消費に寄与していることが判明した。しかし、ヒトの褐色脂肪の増量に成功した報告はなく、体脂肪減少効果の有無も不明だったのである。
そこで研究チームはまず、ヒトの褐色脂肪をほぼ非侵襲的に評価できる唯一の方法であることからFDG-PET/CTなどを用いて、寒冷刺激(17℃の部屋で2時間安静)を6週間行う前後の褐色脂肪の量とエネルギー消費能力、および体脂肪量の変化の調査を実施した。その結果、褐色脂肪が顕著に増量し、エネルギー消費能力が上昇して体脂肪量が減少することが判明したのである。この結果は、褐色脂肪がヒトにおいても肥満軽減のための有効なターゲットとなること証明しているという。
しかし、肥満対策として寒冷刺激を私たちの生活に日常的に取り入れることは困難といわざるを得ない。そこで次に研究チームは、毎日寒冷刺激をせずとも温度受容チャネル刺激物質を慢性的に投与することにより同様の効果を得られないかと考察。その代表的な物質であるカプシノイドを9mg/日、6週間経口摂取する前後において、褐色脂肪のエネルギー消費能力が調べられた。その結果、カプシノイドの継続的摂取により褐色脂肪のエネルギー消費能力が上昇することが判明したのである。

引用先http://news.mynavi.jp/news/2013/08/06/138/index.html


 

 

褐色脂肪細胞とは?

褐色脂肪細胞とは、背中や首の後ろなどに見られる脂肪細胞の事です。
脂肪細胞には皮下脂肪のほか、褐色脂肪細胞のように熱を生み出す細胞も存在しており、これが肥満と関係があるのではないか?とも言われています。

 

本来は新生児に多く存在する細胞で、大人ではこの褐色脂肪細胞は減ってしまうと言われているのです。
新生児はよりエネルギーを消費しやすく、体温が高いのもこの細胞のおかげなのかもしれません。
また、冬眠している動物もこの褐色脂肪細胞を利用してエネルギーを生み出しています。
褐色脂肪細胞にはミトコンドリアを多く含み、褐色という名前が付けられているように茶色よりの色をしています。

 

褐色脂肪細胞に多いミトコンドリアは燃焼工場のようなもので、脂肪を消費してエネルギーを作り出すことが出来ます。
つまり褐色脂肪細胞が多い人は、多くのエネルギーを消費しているため太る事は無いのですが、大人になるにつれて減ってしまうため、肥満が増えてしまうわけです。
子供の頃には太りにくかった人でも、大人になると脂肪を燃焼し難くなるのも、この褐色脂肪細胞と関係があるのかもしれません。
周りにも、すごく食べているのに太りにくいと言う人は、褐色脂肪細胞が多いのかもしれません。

 

褐色脂肪細胞を増やすには体を冷やす

引用先の記事を見ても分かるように、褐色脂肪細胞を増やす方法が北海道大学が明らかにしています。
17度くらいの部屋で過ごすと褐色脂肪細胞が増えていたというデータが出ています。
褐色脂肪細胞を増やすためには、体を冷やす必要があるわけです。
寒冷地に住んでいる方はもしかしたら、この細胞が多いのかもしれませんが、寒いからと言って厚着をしすぎているとこの細胞は減ってしまう事になります。

 

私の周りにも食べても殆ど太らない人が居ますが、冬でも薄手のTシャツ一枚ですごしていることが多いです。
タイツとかも履かずに、「寒くないの?」と聞くと「寒い」そうですが慣れもあるのか、体がガタガタ震えて極端に寒がる事は無いのです。
逆に私はすごく寒がりで、冬になると何枚も重ね着してしまいますが、たくさん来ているのに寒いのです。
これって、褐色脂肪細胞が少なく熱を生み出せて居ないのでは無いでしょうか?

 

南雲医師も勧める薄着

様々な健康方法を薦めている南雲医師も薄着を勧めている方の一人です。
冷え性だから厚着をするは間違いで、体を冷やしたほうが逆に体が自分で体温を作り出すようになるため、冷えないのだとか。
冷え性だからと言って半身浴を行なうよりも、冷水を浴びて体を冷やす事で、逆に体が温まるといっています。
人の体は一定の温度に保つ働きがありますが、常に厚着をしているとこの機能が働き難くなります。

 

厚着をすれば汗をかいて逆に体の熱が奪われてしまう。
薄着をしたり、体を温めない冷水シャワーを浴びると、自然と体自身が熱を作ろうとしてくれるため、体は冷えないそうです。
南雲医師が行なって居る、冷水シャワーこそが褐色脂肪細胞を刺激して、熱を生み出している健康法なのでしょう。

 

ためしに、冷えて困る人は、足に冷水シャワーを浴びてみると良いです。
半身浴を行なって最後に冷水をかけて上がると、なぜか手足がポカポカと温かくなるのが分かるのです。

 

カプシノイドとは?

北大の研究では寒冷によって褐色脂肪細胞を増やす事も分かっていますが、寒冷の刺激を毎日行なう事は実質不可能としているため、カプシノイドという成分を摂取すると良いと言われています。
カプシノイドとは、辛くないトウガラシに含まれる成分の事で、最近はとても注目されているものです。

 

トウガラシにはカプサイシンという辛味成分が入っていますが、このカプサイシンよりも効果が高いそうです。
もちろんカプサイシンでもある程度の効果は期待できるみたいなので、日常生活でトウガラシを活用するのも褐色脂肪細胞を増やす一つの方法なのだとか。

 

カプシノイドを摂取するためには、味の素から販売されているサプリメントを利用しなければなりません。
「カプシエイト」と言う商品です。
また、カプシノイドという成分は、大和野菜(ひもとうがらし)という品種にも多く含まれているそうです。
この野菜は味の素との共同開発で作られた新しい品種のため、もしかしたら野菜としては売られていないのかも知れません。
近いうちに品種登録する予定とありますが、中々一般には手に入りにくい野菜なのではないでしょうか。
一般の方はトウガラシを利用してみたり、味の素のサプリを活用したり、冷水シャワーで背中を冷やしてみるのもおススメです。


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